(症状と、その改善方法)

頭痛や頭重がなかなか治らず薬が手放せないという慢性頭痛の場合も、過敏性腸症候群が原因になっていることが多いものです。

つまり、胃腸の調子の悪さに注意が向いている時は、これに比例して、体の違和感や疲労感にも敏感になりやすくなっているのです。
そして、この体の違和感が頭に向いた時に慢性的な頭痛という症状になると言って良いと思います。

また、慢性頭痛に悩んでいる時は頭痛薬に頼っていることが多いものなのですが、この頭痛薬、いわゆる解熱鎮痛薬というのは、胃腸に大きな負担をかけるものなのです。

つまり、継続的に頭痛薬を飲んでいると、この薬の影響で胃潰瘍や十二指腸潰瘍といった症状が出てくることが多いのです。

ですから、初めは単なる心の置き所から来ていた症状も薬を長期間飲むことで純粋な体の異常となってくることが多いものなのです。

しかし、長年、頭痛や腰の痛みなどで悩んできた人は胃腸の潰瘍が原因だということに気付きにくく、最悪の場合は吐血などが起こり命に関わることも出てくるものなのです。

ですから、慢性頭痛の場合も病院で一度診て貰い胃腸に異常がないかどうかを確認しておくことが大切だと思います。

特に頭痛薬などを飲んでいる場合は胃腸に異常が起こっている可能性が大きいものなのです。

ただ体の異常が見つからないという場合は過敏性腸症候群、つまり根本的には神経症から来ていると言えますから森田療法の考え方を身につけていく中で頭痛や薬に対する「とらわれ」が薄れてくることで少しずつ症状が改善してくるものなのです。

ただ、このためには、ある程度の時間が必要になってくるものなのです。