(症状と、その改善方法)

トイレに行ったのに、またすぐに行きたくなるということで悩んでいる人も多いものです。 そして、このために、常にトイレのことが気になってしまうのが頻尿恐怖と言われる症状になります。

なお、尿だけに限らず、大便についても同じように言えるものなのです。  そして、このために、あえて、過敏性腸症候群の一つの症状として挙げさせていただきました。

ですから、意味合いとしては、頻便恐怖と言った方が良いかもしれませんが、こういう言葉は、聞いたことがありませんので、あえて頻尿恐怖ということにさせていただきました。

ですから、ここで言っている頻尿恐怖は、通常の意味よりも少し広げた形の意味があると受け止めていただけると良いと思います。

ただ、いずれにしても、トイレのことが気になってしまい、電車や自動車で出かけたりすることに支障が出てくるのが、この症状の場合の特徴だと言って良いと思います。

そして、この症状は、旅行などに行き、トイレのことで辛い思いをした経験などがキッカケになって起こってくることが多いものなのです。

つまり、こういう辛かったり、恥ずかしかったりした経験があると、また、あの時のようになったらどうしようと予期不安を感じることになり、この不安に引きずられて行動することで、ますます、症状を強いものにしてしまうものなのです。

つまり、ここで言う頻尿恐怖も、その根本原因は神経症から来ていますから、森田療法の考え方を身につけていく中で、尿意や便意に対する「とらわれ」が薄れてくることで、少しずつ改善してくるものなのです。

ただ、このためには、ある程度の時間が必要になってきます。

つまり、薬を飲めば、これですぐに治るという単純なものではないのです。