(症状と、その改善方法)

ガス恐怖症はガス型過敏性腸症候群とか、ガスおなら恐怖症と言われることもありますが、過敏性腸症候群の代表的な症状になります。

学校の教室で授業を受けている時に、おならが出てしまい、このために後ろにいる同級生が嫌な思いをしているように感じる、という形で現れてくることが多いものです。

また、通勤や通学のバスの中で、自分のおならの臭いのために、周りの人が迷惑をし、嫌な顔をされると感じることも多いです。

このように自分が、おならをし、このガスの臭いによって周りの人に嫌がられると感じ、悩むのが、ガス恐怖症の典型的な現れ方になります。

そして、このために、通学や通勤が出来なくなり、登校拒否や出社拒否になっていることも多いものなのです。

また、ひきこもりになっている人の中にも、このガス恐怖症が原因になっていることが多いように思います。

しかし、今は、この症状で病院に行っても、胃腸の薬を処方されるだけで、なかなか症状が治らずに困っている人が増えているように思います。

しかし、このガス恐怖症も、その根本原因はあがり症などと同様に神経症から来ていますから、森田療法の考え方を身につけていく中で、おならやガスの臭い対する「とらわれ」が薄れてくることで、少しずつ根本的に改善してくるものなのです。

ただ、このためには、ある程度の時間が必要になって来るのです。